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日本刀の作り方・其の四
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8.土置き
仕上げた刀身に焼刃土を塗ります。
薄いところは急速に冷やされて硬くなり、厚く塗られている
ところはゆっくりと冷えるので柔らかさが保たれます。
その硬度差によって、研ぐと刃紋が浮き上がってきます。
9.焼き入れ
焼入れは、夜もしくは昼間暗室にして行います。
うちは暗室にならないので、日が落ちてから行います。
大体七百後半〜九百度くらいまで熱して水で急冷しますが、この両者の温度が非常に重要で、
刀身の温度を色で見分けるため暗闇で行います。水につけた瞬間刃部は急冷され硬い組織になり、
棟側はゆっくりと冷やされ縮んでいくので反りが生まれます。
そのためどの程度反るか
計算して伏せさせ丁度良くなるようにしています。
この焼き入れの時、温度が低ければ焼きが
入りませんし、高すぎても刃切れ(刃に亀裂が入る)など問題が起こってきます。
10.鍛冶押し
刃紋を確認して粗く研ぎながら形を整えます。
11.刀身彫刻
彫刻を行う場合には焼きの入っていない棟側にバランスを見ながら下絵を施して鏨を使って彫ります。
12.中心(なかご)仕立て
中心に鑢目を付け銘を入れます。この鑢目にもさまざまな種類があり、刀匠それぞれの特徴があります。
銘はほとんどの場合自分で鏨を使って切るものですが、専門で代行する銘切師が施す場合もあったそうです。
関市にはまだ一人ご存命の方がいらっしゃるそうですが、残念ながらまだお会いしたことがありません。
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